面白エピソードの話

面白エピソード、現実に起こったことを話すだけで相手を笑わせることができる、そんなエピソード群のことである。私にはあまりこの手の面白エピソードはないのだが、私の周りの人間は妙に面白エピソードを持つ人が多い。先日、新たに面白エピソードが増えてしまった、という話。

今まで私の知人が持っていた面白エピソードの筆頭と呼べるエピソードがあった。眉間にシワを寄せる癖のある友人(男)に私の知人(男)が女性ものの5,000円以上するシワに効く高級化粧品をプレゼントしたというエピソードがある。このエピソード、その後知人(男)が友人(女)に「女でもそんなに高い化粧品買わねえよ」とツッコミを入れられる、というのでオチがつく。

これを超える珍エピソードはそうそう降ってこないだろうと思っていたが、ついに降ってきた。私の知人がzozotownでzozoスーツを取り寄せて自分の体に合う服を見繕ってもらったところ、1着も該当する服がなかったというエピソードである。すごいじわじわきた。スクリーンショットも見せてもらったのだが、「該当するアイテムがありませんでした」と書かれている画面がなんともシュールだった。1着もみつからなった当人は規格外に片足突っ込んでるスタイルの持ち主なので、まぁそういう意味で見つからなかったのだろうが、体に合う服みつけます! と謳うサイトで服が見つからないのは流石に面白かった。

私自身は「初対面の人と合う直前にジュースこぼしてズボンずぶ濡れで挨拶」と「天晴れ読めずに大学で友人に聞いたら死ぬほど笑われた」エピソードぐらいしか人に話せる珍エピソードがないので、そういう意味では知人たちの妙に個性的なエピソードが羨ましく思う反面、知人のキャラクターが濃すぎて普通の面白エピソードじゃ満足できずに忘れてしまっただけなのかもしれない、と思う時もある。

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