パターン化できる戦術が組めると強い話

先日、ボーリングをする機会があった。合計3ゲームを行なったのだが、ここでまた一つ自分の特性を発見したというのが今回の話題。

1ゲーム目と3ゲーム目は素直に投げるだけのボーリングだったのだが、2ゲーム目が曲者であった。その内容はずばり縛りプレイ。変なお題が要求されるのでそれを満たしつつ、高スコアを目指す、というもの。私に課せられたお題は1,4,8投目に15ポンド球を使う、だった。

普段の私のボーリング事情は平均スコアが100前後、9ポンド程度の軽い、大きめの穴が空いたボールを力づくで真っ直ぐど真ん中に投げてストライクを狙う、という方針をとる。真っ直ぐど真ん中に投げるため、端っこだけ残った時等、アドリブで1,2本倒すのに少々手こずることになる。

つまり、私のボーリングはほぼ完全にパターン化されており、スタミナ切れ等でこのパターンが崩れると一気に崩壊する。特にスタミナ切れが顕著で、腕が振り切れずに球を先頭のピンのあたりに「置く」ように投げてしまうと物の見事に球がそれて1,2本ないしガターとなる。この「置く」という感覚は野球のピッチャーをやってた人には理解できるかもしれない。あれもキャッチャーのグローブに球を置くように投げると全く入らない。思いっきり振り切って投げ込まないといけない。

もうお分かりであろうが、2ゲーム目では不定期に15ポンドの球が混じる。普段使ってる球の2倍近い重さの球である。パターンも糞もないわけだ。いきなり重い球が混じって投げれずにガター。次に元の球に戻ったら軽すぎて離すタイミングを間違えてガター。1ゲーム目スコア115前後だったのに対して、2ゲーム目が40前後。もう見事なまでの瓦解っぷりである。

ボーリングの例では完全にパターンを組んでそれを繰り返すことでブレの少ない安定した戦術を目指していた。これは私の他の分野にも共通して目指している目標であることに気づいた。例えば発表とか演説とかである。

基本的に私は発表を行うとなった場合、発表原稿を作り、大なり小なり原稿を覚え、最後まで詰まることなく発表できるようにする。発表を完全にパターン化することで、緊張する中でも自信を持って発表でき、堂々と話すことで多少のハッタリをかますことができるようになる。その場その場のアドリブで発表内容を考え話すことはどうしても苦手で、話し方も自信がなくなり、声に張りがなくなる。それが私である。

このように私の得意戦術の一つはパターン化によって場を完全に固定し、想定外を作り出さないことであることがわかった。それでもなお想定外というものは起こるものである。経験則で分かっている。そこまですべて想定し、最後は知識と事前準備で乗り越えられるようにする。

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