ポケモンカードを通して思ったこと、難しさ

ポケモンカードゲームは難しい。このゲームを始めて早2ヶ月とかになるが、なんかうまいこと勝てない。勝てたとしても相手のプレイングミスとか大事故に引っ掛けて勝てた、というパターンが圧倒的に多い。なんでこんなにしっくりこないんだと思っていたが、ここ数日、ようやくその答えを掴めそうになったのでこうして筆を執るに至った。

まず、相手のターンを考慮できていなかったことに気がついた。何言ってんだと言われそうだが、このポケモンカードゲームというカードゲーム、相手ターンに出来ることがほぼないと言っても過言ではない。カウンター的な要素はほぼなく、妨害札もない。そのため、基本的に相手のやりたいことはほぼそのまま受け止めることになる。G投げて牽制、引いてきたうららで相手の行動止めて自分の番、みたいなことはない。相手が火力あげますって言えばその火力は自分に全て襲いかかるし、大量にドローしますって言えば全部ドローされる。いかなる局面であっても、次の相手の手番には攻撃が通される。そのため、中途半端な体力のモンスターをバトル場に放置して次の番進化するからエネルギーつけるです、つけたからもうエネルギーいらねえや、トラッシュにぽいするです、とかすると返しの火力で一瞬で燃やされて負けたりする。というか負けた。次の手番に進化後の技を使いたい、弱小モンスターを安全に進化させるにはどうしたらいいのか、もう少し考える必要があるなと思った。そういう意味でバトル場に出さず、安全な後衛で徹底的にサポートできる弱小モンスターはそれだけで採用の価値が上がるんだなと一人で納得できた。

次に、数ターン後の展開も予測しないといけないと思った。遊戯王で私は一回の手番で相手を倒しきる、いわゆるワンキル特化デッキばかり使ってきた。遊戯王は相手に手番を渡せば渡すほど一瞬で負ける確率が跳ね上がるため、早い場合後攻の1ターン目、遅くとも先行の2ターン目で決着をつけることを目標としたデッキばかり組んでいた。息切れが早くても、相手に手番を回したらどうせ負けるし、多少のコストは厭わない、そういうスタイル。一方、ポケモンカードはそのゲームシステムの関係上、どんだけ頑張ってもワンターンキルはできない。特殊な状況を生み出さないとワンキルは発生しない。そのため、そこそこのターン、多分7-10ターンくらいかかることを前提に動かないといけない。これができていないな、と思う。次のターン、このカードが欲しいからこう動く、みたいな動きしかできない。もう少し先のターンに盤面がどうなっているのか、予測して動けるようになりたいなと思う。

最後に、汎用サーチに慣れてないと思う。これはポケモンカードくらいだろうが、このカードゲーム、山札からカードを引くドローソースと好きなカードを手札に加えるサーチ手段がとにかく豊富。山札に手札を全て戻して6枚ドローなんて序の口で、なんでかしらんが、フィールドのモンスターにエネルギーを追加した上で3枚ドローできるカードなんかもあったりする。手札コストを要求し好きなポケモンを1体手札に加えるなんてカードもあるし、好きなサポート(遊戯王でいう魔法罠)を手札に加えるカードまである。全部遊戯王だと速攻禁止やぞ、といった感じ。これらのカードの特徴として、とにかく汎用性が高く、なんでも持ってこれる点がある。そう、なんでも手札に加えられてしまうのである。そのため、間違えたカードを選択すると痛い目に遭う。というか遭った。汎用サーチカードを使っていう以上、様々な局面でシルバーバレット的戦術を求められていく。今自分に一番欲しいカードはなんなのか、どのカードがあれば現状を打開できる確率が一番高くなるのか、どのカードがあれば相手の次の攻撃を凌げるのか。2-3ターン先まで見通して計画を立てる必要がある。

実はこのゲーム、遊戯王より難しいんじゃねえかなと最近思い始めた。勝ちへの道筋がとにかく多すぎる。そして考えることも多すぎる。遊戯王の時から感じていたことではあるが、やっぱりカードゲームって難しい。一回ワンチャン通せば勝てることもあるスプラトゥーンやスマブラと比べてとにかく詰めて詰めて理詰めする必要がある。プレイングも、デッキ構築も、考えることが多すぎる。私が普段いかに考えずにゲームをしていたのかがよくわかるなとこの文章を書いていて恥ずかしくなってきたな。

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