待ちとは。
相手の出方を窺うこと、およびそれに重点を置いた戦法の総称。主にしゃがみガードしつつ、リーチの長い通常技やスキの少ない飛び道具などを撒き、それに対応してきた相手の行動に反撃すること(飛ばせて落とす等)。それらを徹底的に行うことを「ガン待ち」というほか、待つことで強さを発揮するキャラクターを「待ちキャラ」と呼ぶ。
格ゲー.com(https://kakuge.com/wiki/pages/待ち)より
要するに反撃することを軸に置いた戦法のことである。
昨日の記事でも触れた待ち回。日常生活にしろゲームにしろ、私は待ち寄りの戦法を好む傾向にある、というのが昨日話したこと。その中でもコミュニケーションに焦点を当てたのが昨日の話題であったわけだが、今日はそれに限らず待ちについていろいろ書いてみようと思う。とはいえ、真面目な待ち考察ではないのであくまで駄文の延長線ということで。
待ちとは言え、私が待ちに走る理由は結構変態的で「自分がガンガンいこうぜ的な攻めの姿勢を一番貫きやすい戦法を考えた結果、何故か待ちになった」という経緯がある。元々私は猪の如く突っ込む、攻めの姿勢を貫く戦法が好きである。そのためには多少のダメージも覚悟しつつ、最終的には勝てばいいと。しかしそれでは勝てなかったわけである。これはどのゲームでもそうで、スプラトゥーンを始め、スマブラも勝てなかったし、ソドワも一番手に馴染まないキャラは脳筋ソーサラーとファイターだった。世界樹の迷宮もパラディンソードマンコンビが一番しっくりこない。
何か搦め手の混じった戦法の方が手に馴染む、ということに最初に気づいたのは世界樹の迷宮4をプレイしていた頃で、当時私は裏ダンジョン直前まで壁役のフォートレスなし、回復薬のメディック前衛という素っ頓狂なパーティを組んでいた。これが一番手に馴染んだんだから仕方ない。最終的に魔法使い役のルーンマスターにサブでヒーラー技能を与えてパーティにしたという本当に何がしたかったんだというパーティを組んでいた。流石に裏クリアを目指すためにエンディング後はダメージ軽減要員を一人追加したが、まぁそれでもかなり偏ったパーティにはしてたと思う。フォートレスちゃんの負担が凄まじいパーティだった。
一方スマブラの方を真面目に始めたのは実はforの頃である。このゲームはかなり待ちが強いゲームである。勝つためには待ち寄りにする必要がある。でも攻めたい、みたいな妙な気持ちになるゲームだった。落ち着いたのはルカリオで、待ちに徹底しないとつらいファイターを選ぶことになってしまった。結局私のルカリオは近接戦をこなせる技を振りつつ波導弾で圧をかけて発勁でなんとかするという変なルカリオになってしまったが。
これらの攻めたいか待ちたいかという戦法に対して一つの結論が出せたのがスプラトゥーンというゲームである。私はこのゲームでスピナーというカテゴリの武器を愛用している。で、妙に近接戦の強さに定評があり、期待に応えてブログの記事に書いたこともある。かなり真剣に書いた記事であるが、何故そんなに近接戦が強いのか、その答えは案外しょっぱくて「相手が飛び込んでくるのを我慢して待っている」からである。スピナーというブキはその特性上遠距離戦での前線ブキとの撃ち合いは滅法強い。それは相手もわかっているため、ジリ貧の現状を打開すべく突っ込んでくる。それを待ち、迎撃するわけだ。
一方、立ち回りという意味ではかなり強気に攻めるのが私のスピナーである。他の前線ブキに便乗してチームメンバーが気付いた時には一緒に前線張ってた、みたいなシーンが多発する。かなり前に出る私のスピナーではあるが、前に出るときは必ず「他の味方と一緒に」前に出る。他の味方が前に出てくれればそちらにもヘイトが分散するし、彼らが押し上げた前線を私は「支える」だけでいいわけである。そう、「支えればいい」のだ。ならば後はやることは単純でここで突っ込んでくる敵を待ち、迎撃し続ければよい。他の味方がやられたならば私は下がり待ちに徹する。私が待てばまた味方が前線を上げてくれるので私は「支える」。試合全体で見れば攻めの姿勢を続け、局所的に待つシーンは徹底的に待ちに徹する。これが私が出した一つの待ちの結論である。「攻めるために待つ」というのが最近の私的格言である。試合全体の立ち回りとして攻めたいので、戦法として局所的に待つわけだ。
かなり味方に依存した立ち回りだし、誰かの参考になる立ち回りだとも思っていないが、私の中ではこれが最強の立ち回りだと盲信しているのでこれを貫いている感じ。梅原大吾先生も自分が最強だと思った戦法を貫けみたいなこと言ってたし、私はこの戦法を貫こうと最近誓ったのだ。
だから待ちが好き、というよりかは動く要塞型の戦法が好きなのかな、と思う。少しずつ前に要塞を動かして詰めて勝つ、みたいな。そういう意味ではハイドラントカスタムは最高の武器だし、攻めにも守りにも使えるスペシャルを持つバレルスピナーは私の相棒としてはピッタリ。言葉にしてて自分がスピナーが好きになった理由がわかったような気がした。