彼女と別れた話

題名通りの回。6年と11ヶ月付き合っていた彼女と別れることになった。2012年5月23日から付き合い始め、2019年5月6日に別れたので6年11ヶ月。

あの人のことを考えると本当は記事にしない方がいいのかなとも思うけど、私が彼女から教わったことはとても多く、反省と前を向くための区切り、ということで纏めようと思う。あと書いてて自分がとても辛いんだけど、語り部として、昔の自分みたいに「自分の身の上話を表に何も出せないけねでぃ」とは決別したいという決意も込めて。まとめるとは言っても基本的には反省文みたいになっちゃうけどね。

別れ話を切り出されたのは5月6日の夕方。ほぼ日が沈み始めた時。私の家の目の前でだった。今日で終わりにしようと切り出された。ゴールデンウィーク前半の金曜〜日曜で群馬旅行と洒落込んでいたのでまだまだこれからだねみたいな感じの中での破局宣言だった。それはそれはショックだったし流石に納得できなかったので少し話を聞いてみることに。15分ほど会話をしてポツリポツリと話をしてくれたが、向こうはもう続ける意志がないこと、しばらくしてからの復縁もしないこと、一生独身で生きていく覚悟を決めたことを伝えられてしまい、これ以上彼女の時間を無駄にするのもよくないと判断して彼女を家まで送り届け、最後の「さようなら」をして終わった。

ポツリポツリと話してくれた内容というのが

    私の趣味以外の金遣いの倹約家っぷりが嫌だった
    2月に2人でホテルに泊まった時の態度が嫌だった
    転職の時に島根を視野に入れていたのが嫌だった
  • というものだった。1は学生から社会人に変わったにも関わらず、未だにデート時の店選びが学生の頃の金銭感覚のままで嫌だったというもの。旅先などの大型デート中の私は散財しまくるが、それ以外だとかなりケチケチしていた自覚はあった。昼飯家で済ませてから集合ねとかが多かった。向こうが一人暮らしなのでたしかに昼飯は一緒に食べて向こうを少しでも寂しさから解放してやらないといけなかったねという話。あとデートで行く先もお金がかからない場所を選ぶ傾向があったり、デート中の夕飯時に無意識のうちに安めのメニューを選んでしまったり。別れ際に「私だけ高いもの買ってて罪悪感を抱くのに疲れた」と言われてしまったのでこれは本当に良くないことだったのだろう。遠い未来、子供ができた時のことも考えかなり金を貯めなきゃと思っていたのだが、子供以前に最愛の女のことを考えないといけなかったという話。
  • 2つ目。ホテルでの話。この日、彼女が持っていたホテルのフリーステイパスを使おうということで泊まったホテルだったのだが、フリーステイが前日で切れていたらしく、全額払うことに。彼女のミスだったので私が全額払うと言われ、そのまま全額払わせてしまった。夕飯も出ないホテルだったのであまり金使うのもよくないと思い、近くのマックでパッと夕飯を済ませてしまった、というあまりにだっさい立ち回りをしてしまった。半額くらい払うか、夕飯くらい私が全額ホテルのディナーに誘い込んで気遣いさせてはいけなかったなぁという話。さらにこの日、夕飯中にかなり失礼な発言をしたらしく(私全く覚えてない。マジでセンスない)ここら辺から彼女の中のけねでぃ信頼貯金がガリガリ消耗されていっていたといえる。この日、彼女の生理開始日だったというのも重なり、本当にセンスのないことをしていたなと思う。
  • 3つ目。転職の話。私はIT系の転職に疎く、とりあえずエンジニアの友人にいろいろ聞いて回っていた。親父に相談しても「まだ早い」の一点張りだったのでとりあえず友人に聞くかぁという感じで。彼女も理系の情報系の大学出身だったのに。この友人との会話で出てきたのが「IT企業の誘致に島根が力を入れている」という話で、3年くらい向こうで経験積めたらいい男になって東京に返ってこられるかなとか呑気なことを考えていた。彼女どうすんだよって話。
  • と、まぁ15分の彼女のぼやきだけでここまで駄目なところが出てきたのだが、ここからさらに彼女と私を両方知ってるカップルに相談に乗ってもらい、いろいろ考え直すことに。この相談で私の価値観の中で直しておくべきことがいくつか見つかったので今後のためにも言葉にまとめておこうと思う。
    1. 彼女と一緒に過ごす時間をもっと大切にする
      金銭感覚
      相談相手の優先順位のつけ方
      仕事に対する価値観
      記念日
      出不精
  • 1つ目。私はよく彼女にこういうの面白そうと提案することがあった。一方で彼女が提案してきたことを拒否する場面が幾度とあった。彼女が誘ってきたライブを「私より楽しめそうな人がチケット落ちたら嫌」という理由で断ってしまったり翔んで埼玉の鑑賞を「埼玉県民の自虐ネタで白けてしまいそう」という理由で断ったり。何かと変な理由をつけて断るシーンが多かったと思う。今にして思うと何してんのって話になる。彼女が望んでいたのはきっと私と幸せな時間を過ごすことだったので、彼女が一番幸せになるためには私が横に必要だったのだ。それを無下にしてしまった。
  • 2つ目。最初に嫌ほど話したので省略。
  • 3つ目。仕事の相談をするなら家族よりも友達よりも先にこれから先の時間を一番長く過ごすことになる彼女に相談するべきだろう。どうしても相談事が下手くそな私は相談する相手に最適解を求めてしまう傾向にある。今まであまりしてこなかったし。そのため彼女の優先順位を低くしてしまうことが多かった。よくなかった……。
  • 4つ目。彼女との時間を金をかけて長く過ごすために今の職場に入ったのに完全に本末転倒状態になってた。もう少し冷静になるべきだったなと。先は長かったのだから……。我に返った時には時すでに遅し。
  • 5つ目。記念日。上の付き合い始めた日やらホワイトデーやら誕生日やら。私の家では記念日に対する重みがかなり薄い。誕生日にコージコーナーのケーキ4つ買ってきてそれぞれバラバラに食べるというのが一番大きな記念日で、父と母の婚約記念日も実は知らないし、祝っているのを見たこともない。これが当たり前なのだと思っていて、彼女の誕生日やホワイトデーのお返しも頃合いを見計らって適当に返せばいいやと思っていた。それは流石に違うよとこの前指摘されて知った。彼女にもホワイトデーのお返し、ホワイトデーに買うと高いから後々のセール品でもいいやんみたいなこと言われたのを真に受けてしまった。いや多分時期的にホワイトデーの頃には完全に愛想尽かされていたので多分いらなかったんだろうな……。
  • 6つ目。私はかなりの出不精である。家を出るのをめんどくさがり、外に遊びに行くことも少ない。1人で出かけるとなると専ら理由は買い物で、明確な目的がないと電車に乗らない。散歩は好きなんだけどね。だからデートの時もあんまり新規開拓をしなかった。彼女の開拓力が高いのもあって任せっきりにしてしまっていた面が大きい。これも良くなかったなと思う。最後の群馬旅行の時みたいに直接あって直接行く先考えて、2人で計画を立てる、あぁいうのをもっと前からやってればよかったなと本当に思う。気を遣って変に安いホテルにしてしまったのは良くなかったなと思うけども。行きたい場所(目的)ないから適当にお家デートでええやんみたいなこと多かった。よくない。
  • こんだけ私の嫌なところを散々我慢してきてくれた彼女には本当に感謝の念しかない。彼女の我慢と私の勘違いという最悪の幻想で保たれていた6年と11ヶ月はこうして終わった。ただここでくよくよして私の進歩が止まってしまったら、それこそ彼女の優しさが報われなくなってしまう。なので私は前を向いて、「逃がした魚は大きかった」と後で思ってもらえるような、いい男になってみせる。もう一度振り向いてもらえるような。たぶんそれが規格外の女を愛した、愚かな男にできる最後の償いだと思うので。
  • すごい暗い記事になってしまったが、私はひとまず外出できるくらいには元気になっているので大丈夫。今日も普段祝わない母の日のために買い物に出た。まだショックからは完全に立ち直ってないし、食事も碌に喉を通ってない。胸と腹の肉が体感でわかるくらい減っているので少しずつ食べられるように元に戻していこうと思う。スプラトゥーンやらシンさんの実況やら池袋やら、2人で見てやった行ったことをやるとたまにフラッシュバックして変な汗もでるが、こっちは時間が解決すると思う。しばらく引きずると思うけど、彼女と再会した時にもう一度振り向けさせることができるようないい男になれるように頑張りつつ、新しい女の人も探していこうかなとも思う。まぁそれ以前の問題として乙女心をもう少し勉強した方がいいよな……。彼女が生理痛我慢できるくらいだよって言ってたの鵜呑みにするくらいには乙女心に対するセンスないからな私……。今にして思えば絶対私との時間のために無理してただけだと思うし。
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