名前くらい聞いたことがあるだろう。モーリス・ルブラン先生が書いた小説の主人公であり、後世にて幾度となくオマージュされ、創作物に登場した男。怪盗紳士とも呼ばれ、義賊としても扱われる。創作物としては「ルパン三世」が有名だろう。怪盗キッドや怪人二十面相等も影響を受けたキャラクターと言っていいだろう(多分)。
最近自分の中で話題のアルセーヌといえばもちろんペルソナ5のペルソナ「アルセーヌ 」である。主人公であるジョーカー含め、アルセーヌ ルパンをモチーフにして生まれたキャラクターだ。紳士的な立ち振る舞いで、世直しと称して現代社会に立ち向かう、ジュブナイルとピカレスク・ロマンが融合したような物語である。最近完全版が出たので是非これを機に手に取っていただきたい。
さて、件のペルソナの件に限らず私はアルセーヌ ルパンのような、所謂ダークヒーローを主人公に擁する勧悪懲悪のヒーローが好きである。本件以外ならば、以前述べたような気もするが信念をしっかり持ちつつも、悪役として対峙しているウルフ・オドネルなどが好きである。私の持ちキャラである神城ハルナもどちらかというと己の利益を求めた結果、誰かを救うことになるダークヒーローを意識してデザインされている。
話が逸れたが、なぜこの流れにアルセーヌ ルパンという男が絡んでくるのかという話。私がダークヒーロー好きになった一端を、おそらくこのアルセーヌが握っているからだ。なぜならば、私の父がルパン三世好きだからである。しかもファーストシーズンが好きで、DVDで全巻所持してる。物を持ちたがらないうちの父が物理的にちゃんと所持しているDVDなのでそれはそれは珍しいわけで。そんな家庭に育った私なので物心がつく前からなんとなーくルパン三世を見ていた。物心がつく前からビデオが擦り切れそうになるまで見返したのはバック・トゥ・ザ・フューチャーだが、深層心理に影響を与えたのはルパン三世かもしれないという説。というわけで昔からアンパンマンとかの勧善懲悪物語よりもルパン三世とかダークヒーローものばかり見ていたので自分の中のヒーローと言えば怪盗紳士なのだ。
ペルソナ5の怪盗の世界観がめちゃ好きな理由を言葉にできてめっちゃスッキリした。というわけでモーリス・ルブラン先生のアルセーヌ ルパンシリーズを手に取って読んでみようかなと思っている。ちょうど読む本もなかったしいい頃合いだと思う。自分のヒーローであり、紳士の先輩の道を学ぶ頃合いなのではないか。