ゲームとかの話。オープニングとかで流れるアレね。
ゲームに限らず、物語において節目節目となる見せ場において、かっこよく魅せることができる話は素晴らしい仕上がりになる。その節目は見せ場となり、そして名場面となる。主人公が大きな壁を乗り越えた時、大きな別れを経験した時、見せ場をさらに盛り上げるためにそれに見合う曲を用意することでさらなる名場面へと昇華させることができる。
物語の節目となることも多い名場面において、たしかにこの場面は大きな物語の一部なんだな、と思わせるために用意する曲はなんだろうか? そう考えるとメインテーマのアレンジが使われることは極めて自然な流れだなと思ったという話。なるほどだから印象に残る曲はメインテーマのアレンジであることが多いんだなと一人で納得したりした。
何が言いたいかというと、「節目であるジムリーダー戦」で、「ジムリーダーの手持ちが最後の1匹」というわかりやすい逆境で「ジムリーダーのカットイン演出と共に流れ出すメインテーマのアレンジ」とかいう全部の要素を満たしたポケットモンスターブラック・ホワイトのジムリーダー戦の流れはテンプレートにはまりつつ、完璧な演出をしていたんだなという話。この前友人とそんな話をした。ただしピンチの時に流れるbgm、てめーはダメだ。なーに完璧な演出を邪魔しとるんじゃ。
同じく完璧な演出と言われる名場面に大神のラスボス戦がある。あれも力を失ったアマ公が逆境の中、民の祈りを受け、自身の元来の力を使って打開する流れだったはず。民の祈りを受ける場面でテーマソングresetのアレンジが流れる。民の祈りが増えるのにつれて使われる楽器が増えることで祈りが集まるという演出付き。ボーカル無しのアレンジなのにきっちり2番まで流すが、1番と2番、そして最後のサビと別物レベルで楽器が増えてるので既プレイヤーは是非もう一度聞いてほしい。おっと、ハンカチの用意を忘れないように。ちなみに民の祈りを受けきり、打開を開始する場面で流れる曲はかの有名な「太陽は昇る」。ラスボス全く倒せてないし、なんならピンチという場面のはずなんだけど、これがいきなり流れ始める。あぁ、主人公のアマ公はこの後勝つんやろうな、という絶対優位をイメージさせる曲。イベント戦なんてことはないので普通にやられたら負ける戦いでそういう曲流すのも珍しいよね。この曲も例によって節目に流れるサクヤ姫のテーマのアレンジを含んでいたりするので、予定調和なのかもしれないね。
珍しく劇場の名に見合う話題をした気がする。そういう日もある。